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『カメレオンマン』


カメレオンマン [DVD]カメレオンマン [DVD]
(2012/11/16)
ウディ・アレン、ミア・ファロー 他

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あらすじ(Amazonより)
1920年代ニューヨーク、自分のいる環境によって白人にも東洋人にも黒人にも変身してしまう不思議なユダヤ人ゼリグが精神病院に収監された。精神科医のユードラ・フレッチャー博士が診察すると、ゼリグは“精神科医"になってしまう始末。「自分を変えてしまう男」として一躍マスコミの寵児となったゼリグだが、義姉のおかげで見世物にされ、アメリカ中にカメレオン・グッズが氾濫。だが、有名になるにつれ、変身したときに犯した重婚や偽診療の罪に問われたゼリグは失踪してしまう。ゼリグと婚約していたフレッチャー博士は必死で彼を探し、ついにニュース映画の中でゼリグを発見する。なんとゼリグはナチ党員に変身しヒトラーの側近になっていたのだ……。
人に好かれるために他人に変身してしまう“架空の人物"を描いた抱腹絶倒のフェイク・ドキュメンタリー・コメディ。CGのない時代、古いニュース映像の中にアレンを見事にはめ込んだテクニックはお見事。


1983年制作のウディ・アレン作品。久しぶりに観たので感想を書こう!

多かれ少なかれ誰もが持っているであろう「認められたい」「嫌われたくない」という承認欲求を極限まで体現し、アイデンティティが欠落した男が主人公ゼリグで、彼は何にでも変化してしまう。黒人の中にいれば黒人になり、東洋人の中にいれば東洋人になる。肥満の男に挟まれれば自らも肥満体となる。
ユダヤ人でありながらもナチス党員になってしまった主人公のシーンはとりわけ皮肉の効いたジョークだが、実はこれ、主体性のない状態がファシズムに取り込まれてしまう危険性というのを示唆しているんだなぁ。

周囲に同調するあまり自分を変化させるカメレオンマン・ゼリグ。いつからそうなったのかという問いに対し、小学生の頃、優秀な級友に『白鯨』を読んだことあるかと問われて読んでないのに読んだふりしたのが始まりだったと答える。
話を合わせるあまり嘘をついてしまうっていう経験は現代人にも共通の経験じゃないだろうか。特に日本人はその傾向が強いだろう。だから、彼を笑ってばかりはいられないのである。笑えるけれど。


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2014/11/12 20:00 |映画COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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